新 宿 御 苑

〜皇室の庭園として造られた都心の緑のオアシス〜


        
江戸時代に信州高遠藩主内藤氏の江戸屋敷があったこの地に、新宿御苑が誕生したのは明治39年のことです。皇室の庭園として造られましたが、昭和24年5月に国民公園として一般に公開され親しまれてきました。

 

広さ58.3ヘクタール、周囲3.5キロメートルの御苑は、フランス式整形庭園とイギリス風景式庭園、それに日本庭園が巧みに組み合わされた庭園で、明治時代の代表的な名園といわれています。特にすずかけの並木を両側に4列ずつ配置したフランス庭園と、これに続く芝生広場は御苑の見所です。芝生広場には大きなユリノキが高くそびえ明るい風景が広がっています。そして周縁に植えられた1,500本の桜が咲く春4月には華やかな花の広場になります。

豊かに茂る御苑の木々は20,000本をこえ、なかでも明治時代に移入されたユリノキ、プラタナス、ヒマラヤシーダー、ラクウショウなどの巨樹は特色ある樹形をつくって御苑の風格を一層重厚なものにしています。

春の桜、夏の緑、秋の菊花壇と紅葉、冬の静けさ、四季折々に変化する風景と身近な自然にふれあえる新宿御苑は、貴重な緑の都会のオアシスといえるでしょう。

 

旧洋館御休所(写真左上)
天皇や皇族が新宿御苑内の温室で植物を観賞する際の休憩所として明治29年に創建されました。建物は宮内省内匠寮により設計されスティック・スタイルを基調に建てられています。戦後は長く管理事務所として使われましたが、歴史的・文化的価値の高い洋風木造建築物として保存が決まり、平成13年に大正13年当時の姿に復元する保存改修工事が完成しました。
旧御涼亭
昭和天皇の御成婚の御礼として昭和3年3月に建てられた本格的なビンナン建築様式の建物です。
大温室(写真右上)
明治8年にガラス張りの温室ができたのが始まりです。以来、熱帯植物の収集や栽培技術の確立に力をそそぎ、我国の温室園芸の指導的役割を果たしました。また、皇室の菊作りの伝統を受け継いだ菊の栽培を続けており、11月には日本庭園を舞台に菊花壇として飾り付けます。昭和33年にヤシ室、40年に亜熱帯室が新設され、その後も幾度かの増改築が行われて昭和55年にほぼ現在の姿となっています。

 

 

日本庭園……自然の地形を利用して上ノ池を中心に造られた池泉回遊式の庭園で、秋には皇室ゆかりの菊花壇の舞台となります。

 

イギリス風景式庭園……ゆったりと広がる芝生地と自然のままに枝を広げた巨樹が点在し、憩いの空間として親しまれています。

 

フランス式整形庭園……左右対称に美しく整形されたこの庭園は、その中央にバラ花壇、両方の外側にすずかけの並木がヨーロッパの風情を漂わせています。

 

開園時間 9:00〜16:00(閉園は16:30)
        ※温室開館時間11:00〜15:00(閉館は15:30)
休園日  毎週月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)
         年末年始(12/29〜1/3)
        ※3/25〜4/24、11/1〜11/15は無休。
入園料  一般200円、小・中学生50円。
アクセス 【新 宿 門】丸の内線新宿御苑前駅下車 徒歩5分
               都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅下車 徒歩5分
               JR新宿駅下車南口 徒歩10分
        【大木戸門】丸の内線新宿御苑前駅下車 徒歩5分
        【千駄谷門】JR千駄ヶ谷駅下車 徒歩5分
               都営地下鉄大江戸線国立競技場駅下車 徒歩5分


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