フーテンの寅像

〜柴又周辺散策スタートです〜



京成柴又駅の改札口を出ると寅さんの銅像が出迎えてくれる。(写真)
いつものスタイルでフラッと旅立つ寅さんが妹さくらの呼び声に振り返る姿である。
ほぼ等身大の180センチの大きさで台座を含めると2メートル30センチになる。
制作したのは彫刻家の吉田穂積さんで1999年7月29日の除幕式を経て公開となる。

『寅さんは損ばかりしながら生きている
江戸っ子とはそういうものだと別に後悔もしていない
人一倍他人には親切で家族思いで
金儲けなぞは爪の垢ほども考えたことがない
そんな無欲で気持ちのいい男なのになぜかみんなに馬鹿にされる
もう二度と故郷になんか帰るものかと
哀しみをこらえて柴又の駅を旅立つことを
いったい何十辺くり返したことだろう
でも 故郷は恋しい 変わることのない愛情で自分を守ってくれる
妹のさくらが可哀想でならない ごめんよさくら
  いつかはきっと偉い兄貴になるからな
車寅次郎はそう心に念じつつ故郷柴又の町をふり返るのである』
台座に刻まれた山田洋次監督の言葉である。

ここから始まる寅さんの世界。
渥美清さん演じる主人公「車寅次郎」は、16歳で父親と大げんかのすえ、秀才の兄貴(死亡)と 妹さくら(倍賞千恵子)を残して家を出る。
そして「フーテンの寅」と呼ばれる全国を渡り歩く渡世人となる。
映画「男はつらいよ」第1作は、そんな寅次郎が20年を経て突然柴又に帰ってきたところから始まる。
時々柴又に戻ってきては騒動を起こし、そのためまた居られなくなって旅に出る。
映画「男はつらいよ」でお馴染みの口上
『私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかい、
姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します。』
が刻まれた山田洋二監督直筆の石碑は帝釈天参道の入り口にある。(目立たない?)

写真左の右側にある「三河屋」はいつでも行列ができている。
小倉、クリーム、チョコレート、チーズの4種類がある今川焼き(太鼓焼き)がオススメ。

柴又は古い地名を島俣(しままた)といい、 約1250年前の養老5年の下総国葛飾郡戸籍帳に島俣里と記されている。
柴又の地名が公文書に記されたのは江戸時代享保18年の検地以後である。

●アクセス
京成本線・都営浅草線・北総線からは…
京成高砂駅で京成金町線に乗り換え柴又駅下車。
JR常磐線からは…
金町駅南口から京成金町線で柴又駅下車、または京成バス小岩行きで帝釈天下車。
自動車では…
首都高速四つ木ICを降りて国道6号線を千葉方面へ。柴又街道を小岩方面へ右折。

 

 

 


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